当店(ワタナベマリーナの方)で販売した、2スト2馬力船外機が、3年ほど経って、スターターロープが引けなくなったとの事でお預かりしました。
スターターが引けなくなる症状の代表例といいますか、大半は「焼き付き」です。
私も最初は焼き付きを疑い、お客様に冷却水についての質問を幾つかしてみましたが、塩抜き(海で使用していたので)等もされていたそうですし、インペラを確認しても異常は見られませんでした。
どちらにしろエンジンを分解しないとわからないところまで来ましたので分解してみますと・・・
あら、ずいぶん錆びています(^-^;
特にひどかったのが、上側のクランクベアリング
固着の主な原因は、これでしょう。
他にも、ピストンまわりも錆びており、ほぼ総とっかえとなりました。
金額的に、部品代だけで3万コース、工賃も入れると・・・
今回のものは、修理中止となりました。
記事をご覧の皆さんに、当店からのアドバイスがあるとすれば、「海で使用した後は、エンジンを回して塩抜き(オイル濃いめで)」でしょうかね。
それと、保管中もたまにエンジンをかけたほうが良さそうです。